売り手市場であまり考えずに

現在32歳の会社員です。大学3年終了時より就職活動を開始しました。当時は売り手市場であったということもあり、就職活動は2月より開始し私は4月の半ばに内定をいただくなど、一見すると大変スムーズにいった就職活動でした。

学生時代の頃は法学部に在籍していましたが、特に法曹志望ということもなく、安定した企業であればどこでもいいとおもっておりました。ただ単に安定しているからというだけで金融関係を中心に面接を受けたため、業界研究や、仕事の内容などあまり研究をしていなかった段階での内定をいただいてしまいました。

今にして思えばしっかり研究をしたうえで就職活動に臨めばよかったと思っております。私が内定をいただいた企業は中堅生命保険会社でしたが、営業ノルマもなく、風通しのよい会社であるということだけでこの会社に行こうと決めたと思います。当時はいかに売り手市場とはいえ、初めての就職活動であったため、流れが良くわからなかったことや、まわりの友人が軒並み内定をいただいていたということや、就職活動のプレッシャーから、早く就職活動を終わらせて楽になりたいという安易な考えから、その会社から内定をいただいた時点で就職活動を終えてしまいました。

私の就職した生命保険会社は全国転勤というものがあり、1~4年周期でいきなり全国津々浦々転勤で飛び回るといったところでした。もちろん金融機関であれば当たり前のことで、当時は全国いろいろな場所へ行くことが出来るとあまり気にも止めていなかったと思います。また今の時代は当たり前かもしれませんが、実際働いてみると深夜まで働くといったことが多く、その点については入社するまでとギャップがあったため若干ショックであったのは覚えています。

当時は安定していて早く内定をくれるところというだけが条件で、企業研究などはしていたものの目をつぶっていたところはありました。もちろんその時はその会社で一生骨をうずめる覚悟でいましたし、やる気はすごくあったので後悔はないのですが、今やり直せるならもう少ししっかり研究をしたうえで就職活動を行うべきでした。

結局2度の転勤を経て5年間で退職してしまいました。自分の中ではやはり「転勤」と「残業」がすごく妥協できないポイントであったと思います。給与については文句なく高給でしたが、自分にとっては上記2点の方が重要でした。

今は2度の転職を経て、ある組合団体に勤務しております。その職場は国家公務員の給与体系に基づいた給与なので、薄給ということはありません。また転勤はおろか異動すらなく、定時で帰れることがほとんどなので自分の望みがすべてかなっている職場なのかなと思います。また仕事内容も以前働いていた生命保険の知識をおおいに活用できる仕事内容なので、はじめてで戸惑う仕事といのはほとんどなかったです。

この転職においてはしっかりと自分の希望(転勤なし、残業ほとんどなし)を決定したうえで、勤務先を探したので、たしかに内定をいただくまでは時間はかかりましたし、妥協してしまおうかとも考えました。しかし妥協は後々必ず尾を引きます。
私の場合は「転勤」と「残業」でしたが、人によってそれぞれ妥協できないポイントはあると思います。

もちろん会社説明会や面接時ではわからないことも多々あるでしょう。そういった際は実際に同様の業種に就職している友人や知人などの意見を参考にすべきです。学生の方は新卒の期間は人生に一度しかないので悔いのない就活をしていただきたいです。昔に戻れるのであればもう少ししっかりした人生設計のもと就職活動を行うことが出来たらと思います。もちろんそこで働いた5年間があったからこそそういった考えにたどり着けたのかもしれません。しかし安易な考えで就職してしまうことは避けた方が良いです。