きちんと下調べを

就職した時期はバブルがはじけて就職氷河期が始まりつつありました。とは言え、贅沢をいわずに数社受ければどこかからは内定が取れる状況でした。また、通っていた学校は有名な大学ではなく地元の専門学校ということもあり 就職活動については大きな望みもなく、希望する会社や業種があるわけではなく どこか就職出来ればいいなといった雰囲気でした。

そんな状況でしたので、学校で行う就職活動の際にパソコンで検索をするのですが 条件として入力したのが、自宅からの通勤時間と転勤が無いの2つのみでした。給与面などで条件のよい会社もいろいろありましたが、 そもそも求人は来ているが専門学校卒では内定が取れるのかを疑っていましたので 上場企業は候補から外していました。結局上記の条件で検索された一番最初に表示された会社の面接を受けることになりました。

元々いくつかの会社を受けるつもりでしたので、まずは雰囲気に慣れるつもりで面接にのぞみました。が、偶然その面接官が小学生の担任の旦那さんであり、面接というより世間話で終わってしまいました。本当は他に数社受けたかったのですがこんな状況でしたので、本来なら学校を通じて書類で内定の通知が 来る予定でしたが、面接当日の夜自宅に内定した旨の電話がありました。当時確認した募集要項に書いてある給与面では特に不満が無かったのでその場で承諾し、 翌日学校の就職担当員にその旨を伝えて手続きに入りました。早々に内定がもらえたし、上場企業の子会社でしたのでそれなりに満足していたのですが 後から思えばここで大きなミスをしてしまいました。

まず第一は月給についてです。総支給額の記載欄に残業・諸手当含むと書いてありました。学生時代に企業実習でお世話になっていた会社は基本的に残業が0時間でしたので 他も大体同じだろうと思い込んでましたが、実際には50時間を超えることも度々でした。掲載されている例が残業を何時間含まれているのかを確認するべきでした。

二点目は昇給についてです。過去実績で基本給の2%程度と書いてあったので、バブルがはじけたのにそれなりに 昇給するのだなと思っていましたが大間違いでした。確かにバブル時代は2%以上昇給していたそうですが、ここ数年は昇給ストップ状態でした。3年で500円の昇給という非常にシビアな状態でした。過去実績が直近の過去ではなく創業以来のどこかであった点を確認していませんでした。なので必ず直近数年程度の実績を確認した方がよいと思います。また、2%の算出方法ですが各種手当は含まれておらず基本給の2%ということでした。なので基本給が16万、諸手当9万があったとしても16万の2%なので数千円の差が出てきます。これは当然の事なので当時、思い込みと言いますか、無知と言いますか勉強不足が招いた結果です。

三点目は休みについてです。週休二日制、年末年始、お盆休みありと書いてありました。確かに会社は休日なのですが、担当している会社がやっていると問い合わせの電話が携帯にかかってきますし トラブルが発生すれば現地に向かうこともしばしばありました。残業代はついたのでまだよかったのですが、土日と言えども休んだ気がせずなかなか気分をリフレッシュ出来ませんでした。特に就職した会社はソフトウェア会社でしたので、もしそういった業種の会社に入る場合は 休日のサポート体制がどのようになっているのかを確認した方がよいと思います。

就職活動をするまではアルバイトしかしたことがなく、働くといってもとりあえずそこで面接を受ければ なんとかなるし、そんな酷いことはないだろうと思っていましたが、それは大きな間違いでした。特に今の時代、コンプライアンスがうるさいのでそんな変な会社は少ないと思いがちですが そんな事はありません。また、有名な会社だから大丈夫と言うわけでもありません。確かに就職出来るかどうかが切実な問題の時に中身までこだわってはいられないかも知れませんが 次への転職の条件をよくしようと思えば、数年は働くことになりますので きちんと調べて納得したうえで就職活動をすることをお勧めします。